>>読書を楽しむおすすめグッズはこちら

凪良ゆうおすすめ作品ベスト10|初心者にも読んでほしい名作を読書家が厳選

本サイトはプロモーションが含まれています
  • URLをコピーしました!

はじめに|なぜ凪良ゆうは“心に刺さる作家”なのか

年間100冊以上読む読書家として、多くの小説に触れてきましたが、凪良ゆうほど「人生にそっと寄り添ってくれる作家」に出会うことは滅多にありません。文章としての美しさ、物語の濃さ、心情描写の精緻さ——そのすべてにおいて突出しています。

彼女の小説には、必ずと言っていいほど「痛み」と「優しさ」が同居しています。生きづらさ、孤独、家族、依存、許し、再生。どんなに重いテーマであっても、読む手を離したくなくなるのは、そこに確かな救いがあるからです。

この記事では、凪良ゆうの小説を読み込んできた読者として、
初心者にも分かりやすく、作品の魅力が最大限伝わるランキング を作成しました。

  • あらすじ
  • 感想・レビュー
  • 読む順番
  • 作品の重さ・読後感
  • 初心者向けの入りやすさ

まで、すべて網羅しています。
あなたが次に読む一冊を選ぶガイドになれば幸いです。

目次

2. 凪良ゆうとは?作品の魅力と特徴

■ 心理描写の精度が圧倒的

凪良ゆう作品を語るうえで欠かせないのが、人物の“心の揺れ”の描き方です。
言葉にできない感情——孤独、諦め、希望、憧れ——それらを丁寧に掘り下げてくれるため、読者が登場人物とともに苦しみ、悩み、救われる体験ができます。

■ 「家族」と「人間関係」を描かせたら随一

多くの作品が家族小説であり、血縁だけを描いているわけではありません。
恋人、友人、職場の仲間、近所の人——“自分にとっての家”とは何かを問いかけます。

■ 苦しいのに救いがある

重いテーマほど、最後にかすかな光を灯してくれる。
これが凪良ゆうが多くの読者に愛される理由です。

■ 映画化で一気に注目

『流浪の月』は映画化され、その後に出版された『汝、星のごとく』は本屋大賞受賞。
いま、もっとも勢いのある作家の一人です。

3. まず読むべき凪良ゆう作品(初心者向け3冊)

● 1. わたしの美しい庭

→ やさしく心が温まる。入門に最適。

● 2. 汝、星のごとく

→ 重厚な物語を読みたい人に。最高傑作レベル。

● 3. 流浪の月

→ 映画化作品。心理描写の深さが圧巻。

続いて、これらを含めたランキング10作品を紹介していきます。

第1位 汝、星のごとく

■ あらすじ

舞台は瀬戸内海に浮かぶ小さな島。
主人公の一人・櫂は、恋愛と生活にだらしない母に振り回されながら育ってきた。島の中では母への偏見や噂が絶えず、「母のせいで自分も蔑まれる」という息苦しさの中で暮らしている。だが母を切り捨てるだけの非情さはない。

一方、同級生の暁海は、優秀で品行方正な家庭の“優等生”。しかしその裏側では、父母のいざこざのストレスに自分を抑え込み、息ができなくなりそうなほど疲弊していた。

二人は互いに心の「逃げ場」を持たないまま、島という閉じた空間で出会い、惹かれ合いながらも、離れないままどこか満たされない時間を過ごしていく。
大人たちの身勝手さは子どもを追い詰め、二人の未来は次第に違う方向へ引き裂かれていく。

やがて成長した暁海と櫂は、それぞれの道を歩むことになるが、心の奥にある相手の存在は常に消えることがない。
出会いの痛み、手放す痛み、離れても消えない絆。
島という閉鎖的な世界から飛び出したふたりが、社会の中で自分と向き合い、人生を選び直していく壮大な物語が描かれる。

■ 感想

凪良ゆうの到達点とも言える大作。
恋愛小説という枠を軽く超え、「人生そのもの」を描き切っています。
読んだあと数日、心が物語に支配されるほどの余韻があります。

重い。しかし希望もある。
「苦しさの先にある救い」を描ききった名作です。

田舎特有の雰囲気や疎外感がしっかりとそこにある。救いを求めるのか、割り切って過ごすのか葛藤が切ない。主人公二人の愛の認識の違いが特に切なく心を抉られるのは私だけではないだろう。

読めば本屋大賞を取ったのは伊達ではないとわかるだろう。

第2位 わたしの美しい庭

■ あらすじ

この物語の舞台は、ちょっと変わった「家族」の形を選んだ 3 人 — 小学生の少女、翻訳家の男、そして友人 — が暮らすマンション。

  • 主人公の少女は 百音(もね)。
    彼女は幼くして親を亡くし、血縁ではない男に引き取られて暮らしている。血のつながりはないが、「家族」のような暮らしをしている。
  • 彼女と一緒に暮らすのが 統理 というフリーランスの翻訳家。百音を引き取り、マンションの一室で二人暮らしをしている。
  • そしてもう一人、彼らのもとを訪れるのが、同じマンションに住む友人 路有。路有もまた血縁ではなく、それぞれに事情を抱えているが、三人で食事をしたり助け合ったりしながら、日々を過ごしている。

彼らが住むマンションには、屋上に小さな庭と、古くから「縁切り神社」が祀られている。地域では「屋上神社」「縁切りさん」と呼ばれ、住人だけでなく、他の人々も“心に絡んだ悪縁”“悪習慣”“苦しみ”を断ち切る願いをもって訪れる。統理がその神社の管理をしており、庭と神社は、悩みを抱えた人たちの“避難所”のような場所になっている。

物語は、百音・統理・路有という「普通の家族」ではないけれど、互いを大事にする“疑似家族”を中心に、屋上庭と神社を介して訪れる、さまざまな事情を抱えた人々――生きづらさを抱える人、孤独な人、過去から逃れたい人、傷を負った人――との出会いや交流を描いていく。彼らの思いや葛藤、そして再生の物語が、少しずつ紡がれていく。

血縁でもなく、「普通の家族」という枠組みにも当てはまらない。けれど、互いを尊重し、守り合うことで作られた「庭」。
そこに集まる人々の“過去”“苦しみ”“願い”を受け止めながら、
百音たちの穏やかな日常と、訪れる人々の再生の旅が、やさしく、しかし確かに進んでいく――。

■ 感想

凪良ゆうの作品の中でも“優しさが圧倒的に勝る”特別な一冊。
辛い人生を描きながらも、「人は人の優しさで癒される」というメッセージが溢れている。

百音は大人びた子どもではない。弱さもあるし、極端な思考にも陥るリアルな少女だ。その百音に対し、青山荘の住人たちが静かに寄り添っていく姿が美しい。
彼らは完璧な大人ではなく、それぞれに問題を抱えている。だからこそ、百音の痛みを“分かろうとする”姿勢が非常に温かい。

特に、百田さんとの関係性は胸に迫る。
「血のつながりがなくても家族になれる」というテーマが丁寧に描かれ、読後には涙がじんわり滲む。
全体を通して、派手な展開はない。しかし、その静けさが本作の魅力。
豊かな生活描写と、人の温かさが沁み込んでくるような物語で、疲れた心に染み渡る。

初心者向けにも最適で、「凪良ゆうにハマる入口」として強くおすすめしたい。

第3位 流浪の月

■ あらすじ

9歳の少女・更紗は、家庭に居場所を見つけられず、孤独の中で毎日を過ごしていた。そんなある日、大学生の青年・文(ふみ)と出会う。
文は更紗を無理やり連れ去ったわけではなく、ただ「ここにいてもいい」と言っただけだった。しかし、二人がともに過ごした時間は世間からは“誘拐事件”と認識される。

真実は誰にも理解されず、更紗は被害者として扱われ、文は加害者として断罪される。
本当は“救われた”時間だったにもかかわらず、社会は二人の関係を許さなかった。

数年後、更紗と文は再び再会する。
しかしそこには、かつての「理解者」ではなく、世間の価値観に傷ついた二人がいた。
それぞれが抱えてきた痛み、奪われたもの、そして選ばざるを得なかった人生。
互いの存在は慰めであり、同時に触れてはいけない痛みでもある。

二人は再び関わり合うべきなのか、それとも離れるべきなのか。
「救い」と「傷」を同時に抱えた関係が、繊細な筆致で描かれていく。

■ 感想

この作品は読む人を選ぶ。
しかし、刺さる人には人生の一冊になるほど深く届く。

凪良ゆうのすごさは、センセーショナルな設定を“事件そのもの”ではなく、「理解されない痛み」「世間の目が人を追い詰める残酷さ」という普遍的テーマとして描いている点にある。
文も更紗も、決して完全な存在ではない。
弱さもあるし、現実から目をそむけたい部分もある。
だからこそ、彼らが互いにだけ見せる弱さが尊く、切ない。

映画化もされたが、原作はより静かで、より深い。
派手な演出ではなく、沈黙の中にある感情が凪良ゆうらしく美しく、痛々しい。

「理解されない関係」に苦しむ人、「名付けられない感情」を抱えた経験のある人には、胸を締めつけられる作品。
決して明るい物語ではないが、その静かな救いは読む者の心に深く残る。

第4位 星を編む

■ あらすじ

『星を編む』は、汝、星のごとく のその後と、そこでは描ききれなかった「愛」「人生」「再生」を、複数の視点で描き出す三部構成の連作短編集です。

★「春に翔ぶ」

かつて島で出会った櫂と暁海を支えた教師、北原草介 の過去がついに明かされます。彼が昔、病院で関わった教え子・菜々との関係。北原がなぜあのような選択をし、なぜ島を離れなかったのか——苦悩と葛藤、そして赦しの物語。彼の胸の奥にしまわれていた「痛み」が、静かに、しかし確かに浮き彫りになります。

★「星を編む」

物語の中心は、かつて櫂の才能を見込み担当した編集者たち、文芸編集者と漫画編集者という異なる立場の二人:二階堂絵理 と 植木渋柿。櫂が遺した原稿、小説・漫画というメディアの枠を超えようとする彼らの努力。ひとつの“作品”を世に届けるまでの編集部の裏側、葛藤、信念。そして、「才能という名の星」をどう輝かせるかにかける情熱が描かれます。創作の裏舞台から浮かび上がる、それぞれの「愛」の形。

★「波を渡る」

そして、暁海のその後――38歳から58歳までの年月を背景に、北原草介との関係、新たな家族としての人生、過去の痛みとの折り合い、将来への不安や希望が丁寧に紡がれていきます。かつての激しい青春と喪失の物語から、成熟と再生を経た「日常の愛と覚悟」の物語へと変化する、その静かで深い人生の“その後”。

これら三つの物語は、それぞれ独立した視点でありながら、最終的には「点と点を繋ぎ、一本の大きな物語」として結びつきます。失われたもの、抱えてきたもの、そしてこれから紡がれるもの——すべてを丁寧に織り成すことで、読者に「愛はひとつじゃない」というメッセージを、静かに届けてくれる構成です。

■ 感想

◎多面的な「愛」の描写 — 恋人でもなく、家族でもなく、それでもかけがえのない関係
前作では櫂と暁海という、ひと組の切実なラブストーリーが中心でしたが、本作ではもっと広く、「人と人」の繋がり、「支え合い」「守る」「救う」「育てる」という多様な愛の形に光を当てています。教師と教え子、編集者と作家、血の繋がらない家族──。
これらは「こうあるべき」という既成概念を崩す愛の形で、読む人によって、それぞれが「自分の愛の定義」を考え直すきっかけになる。私個人としても、この“固定観念に縛られない愛”の描き方が、胸に強く残りました。


◎ 創作の裏側を描いた“お仕事小説”としての読後感
編集者という立場の人物の視点で「作品が世に出るまでの過程」を描く「星を編む」という章は、創作に関わる人だけでなく、読者としても新鮮。才能をどう守るか、どう販促するか――その苦悩と責任、そして情熱が静かに伝わってきます。
創作と向き合う人、自分の表現や仕事について悩んでいる人にとって、刺さる一冊だと思います。私自身、“表現すること”について改めて考えさせられました。


◎ “その後”を描くことで得られるリアルと救い
元の物語で描かれた「激しくて儚い愛」が燃え落ちたあとにも、人の人生は続く。『星を編む』はその“その後”を丁寧に描くことで、読者に「救済」の余地を残してくれます。喪失と喪失のあとの、静かだけど確かな暖かさ。
特に「波を渡る」は、リアルな年齢の重ね方、人生の選択、後悔と受け入れ、そして静かな希望──。こういう“生きること”への誠実な物語があるからこそ、前作の痛みや切なさも、救われるものになる。も「痛みが濃い」作品ですが、最後には温かい光が差します。

第5位 神さまのビオトープ

■ あらすじ

人生に疲れた青年・乃木が逃げ込むように訪れた山奥のビオトープ。
そこには社会のレールから外れたような人々が静かに暮らしていた。
乃木はそこで、
“普通じゃなくてもいい”
“ここにいていい”
という優しい空気に包まれ、固く閉じていた心を少しずつ開いていく。

しかし、ビオトープの住人それぞれが抱える痛みは深く、
彼ら自身もまた社会との折り合いを模索していた。
乃木は自分の居場所を見つけるために、
逃げるのではなく、もう一度「生きる道」を選ぶことになる——。

■ 感想

これは“救い”の物語です。
凪良ゆう作品に通底するテーマである「居場所の喪失」と「再生」が、
もっとも柔らかいタッチで描かれています。

傷ついた人が、静かに息を吹き返していく。
派手なドラマはないけれど、読者の心にそっと火を灯すような温かい物語です。

仕事や人間関係で疲れたとき、
この作品は必ずあなたの味方になってくれます。

第6位 美しい彼(シリーズ)

■ 作品概要

高校で最底辺にいる清居のことを、クラスの誰よりも美しいと思っていた平良。
自己肯定感が極端に低い彼は、清居に対して“崇拝”に近い感情を抱いていた。
一方の清居は、そんな平良を鬱陶しく思いながらも、
なぜか彼の存在が気になってしまう——。
やがて大学へ進学し、モデルとして活躍し始める清居。
平良は写真の世界に魅了され、それぞれが別々の道を歩み始めるが、
心の奥底では互いへの感情がくすぶり続けていた。
傲慢で繊細な清居、卑屈で真っ直ぐな平良。
二人の不器用な愛が長い時間をかけて交わっていく恋愛物語。孤高の清居と、陰キャな平良の関係が“執着と依存”の絶妙なラインで描かれます。

■ 感想

BLというジャンルを超え、
「人を好きになる」という感情の本質を描き切った名作です。

平良の“清居信仰”は異質に見えて、
実は誰もが経験したことのある思春期の痛みやコンプレックスに繋がっています。

清居が完璧に見えるほど脆く、
平良が不器用に見えるほど強い。
二人の関係性が反転していく過程は、読んでいて胸が苦しくなるほどリアルです。

シリーズで読むと濃密さが増すので、
小説としての進化をじっくり味わいたい方におすすめ。

第7位 始まりの歌をさがして

■ あらすじ

音楽活動に区切りをつけた青年・史郎。
燃え尽きたように生きる彼は、音を聞くことも、歌うこともできなくなっていた。
そんな彼の前に現れたのが、かつて史郎の曲に救われたという少女・環。
彼女は「もう一度あなたの歌が聞きたい」と言い、
史郎に向けて無邪気に手を伸ばしてくる。
史郎は逃げた過去と向き合いながら、
環の真っ直ぐな言葉に少しずつ心を動かされていく。
再び歌うためには、
「誰かのため」ではなく「自分のために歌うこと」を取り戻す必要があった——。ベルながら、テーマは大人にも刺さる普遍性があります。

■ 読後感

音楽がテーマですが、
実際には“人生の再生”そのものを描いた物語です。

史郎の中にある自責、挫折、期待に応えられなかった痛み。
それを環が無理に癒やすのではなく、
彼自身がもう一度ゆっくりと拾い集めていく過程が丁寧に描かれています。

がむしゃらに頑張ってきた人ほど泣いてしまう作品。
「もう一度、始めていいんだ」と思わせてくれる優しい物語です。

第8位 滅びの前のシャングリラ

■ あらすじ

“世界があと1年で滅びる”と政府が発表した日、日本中が混乱に陥った。
しかし、物語の中心にいるのは、
普通のサラリーマン、主婦、学生、老人…ごく一般的な人々。
死のカウントダウンが進む中で、
人々は「本当にしたかったこと」を探し始める。
会えなかった人に会いに行く者、
捨てた夢を取り戻す者、
憎しみを手放す者——。
滅びゆく世界の中で、
それでも人は“誰かを思い、誰かのために生きる”ことを選ぶ。
群像劇として紡がれる、美しくて残酷で、最後は温かい物語。
絡み合う群像劇。

■ 感想

凪良ゆう作品の中でも、
「人間の本質」を最も深く描いた作品です。

世界の終わりという極限状況を前に、
人はここまで優しくなれるのか。
逆に、ここまで醜さを露わにできるのか。
読者自身が試されるような体験になります。

そして、最終章で訪れる“静かな救い”には涙が止まりません。

人生の意味を見失っている人に、必ず届く物語です。

第9位 庭の桜、隣の犬

■ あらすじ

『庭の桜、隣の犬』は、
“人生につまずいた人たちが、ささやかな出会いによって少しずつ救われていく”
というテーマで描かれた ハートフルな短編集 です。

物語は、
大学受験に失敗し、未来への不安に押し潰されそうな青年が主人公の「庭の桜」。
そして、恋人との別れにより孤独な生活を送る青年が、
“隣室から聞こえる犬の鳴き声”をきっかけに人生を見つめ直す「隣の犬」。

どちらの短編も、
人生に迷い、行き場をなくした主人公が、
ふと巡り会った“誰か”によって、
自分の人生をもう一度見つめ直す物語となっています。

■ 感想

この短編集は、とにかく 読後感がやわらかい
大きな事件は起こりません。
ドラマチックな展開もありません。

けれど、
“人生がほんのすこし軽くなる瞬間”
が、丁寧に、静かに描かれています。

  • 最近、人生に疲れた
  • 自分の将来が見えなくて不安
  • 誰かの優しさがほしい
  • 重い小説より、心がやわらかくなる話を読みたい
  • でも“軽すぎるだけの話”では物足りない

そんな人には、間違いなく刺さる一冊です。

“人生の端っこにある優しさ”を描かせたら、
やはり凪良ゆうは唯一無二だと感じます。

第10位 恋敵(ライバル)

■ あらすじ

同じ男性を好きになってしまった二人の男女——
恋を巡るライバル関係にありながら、
気がつけば互いの“痛み”を理解し合うようになっていく。

好きな人を諦められない気持ち、
叶わない恋への苦しさ、
自分を否定したくなる瞬間——。

恋のバトルではなく、
恋に傷つく同士が心を寄せていく姿が、静かに丁寧に描かれる作品。

■ 感想

タイトルから想像する“ドロドロの三角関係”ではありません。
むしろ、
報われない想いを抱えた者同士が、共感によって救われる物語
と言えます。
恋敵なのに、なぜこんなに温かいのか。
恋という感情が持つ美しさと残酷さを両方味わうことができます。
好きな人への想いが苦しくなったとき、
そっと寄り添ってくれる一冊です。成長過程が感じられる貴重な作品であり、シリーズファンにはたまらない一冊。

5. テーマ別・凪良ゆう作品の選び方

■ 優しい読後感を求めるなら

  • わたしの美しい庭
  • 神さまのビオトープ
  • 庭の桜、隣の犬

■ 心に刺さる重厚な物語なら

  • 汝、星のごとく
  • 星を掬う
  • 流浪の月

■ BLを読むなら

  • 美しい彼シリーズ
  • 恋敵

6. 凪良ゆう作品のおすすめの読む順番

★初心者コース

  1. わたしの美しい庭
  2. 神さまのビオトープ
  3. 汝、星のごとく

★中級者コース

  1. 星を掬う
  2. 流浪の月
  3. 滅びの前のシャングリラ

★“沼に落ちたい人”コース

  1. 美しい彼シリーズ
  2. 星を掬う(再読推奨)
  3. 庭の桜、隣の犬

7. よくある質問(FAQ)

■ Q. 初めて読むならどれ?

わたしの美しい庭。 読後感も良く読みやすい。

■ Q. 重すぎない作品は?

神さまのビオトープ/庭の桜、隣の犬

■ Q. 本屋大賞受賞作を読みたい

→ 「汝、星のごとく」「流浪の月

■ Q. BLを読んだことがなくても大丈夫?

美しい彼は“文学”として読めるので問題なし。

8. まとめ|凪良ゆう作品は“あなたの心に寄り添う物語”

凪良ゆうの小説は、人生の痛みを知る大人ほど深く刺さります。
しかし、その痛みに必ず寄り添ってくれる作品ばかり。
どの作品も、読み終えるとそっと肩に手を置かれたような、そんな温かな気持ちになります。

あなたの人生に、今日読む一冊が優しく寄り添いますように。

関連記事

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

読書をこよなく愛して30余年。
会社経営をしている手前、ビジネス書、自己啓発本など様々なジャンルも読む。
また、子供から大人まで楽しめるような小説など、幅広く読書を楽しんでいる。
ここでは読書の最高の楽しみ方、読書の始め方、おすすめの本など紹介していきます。

目次